2013年6月1日土曜日

奪われたもの。

原発事故で奪われたものは、平和だった生活、土地、職場、
救われたはずの命、挙げればきりがない。ここにも、
奪われたのものがある、浪江町の大堀相馬焼。疾走する馬の絵と
無数ヒビが入った独特の色合い、350年の歴史を持つ生活陶器だ。
浜通りの家には1つや2つは何処の家にもあった、もちろん我が家
にもあった。震災前は30軒近くの窯元があり、福島県を代表する
工芸品だった。今は人の気配はない、浪江町でも最も線量が高い
さすがに車から降りるのは怖い、車内から撮った。
350年伝い継がれた大堀の窯元の煙突から、煙が登ることは無いだろう。